共役リノール酸(CLA)と抗酸化作用
共役リノール酸(CLA)と活性酸素
共役リノール酸(CLA)には、抗酸化作用があります。
抗酸化作用とは、活性酸素を除去して
細胞の老化や様々な病気の原因を防ぐ働きをいいます。
ちなみに、活性酸素とは、酸素が活性化したもので、
通常は体内に侵入した細菌やウイルスを除去してくれます。
活性酸素は、体内に適量あればいいのですが、
様々な影響で、活性酸素が体内に過剰に増えてしまうことがあります。
この過剰に増えた活性酸素が、体に悪影響を与えてしまいます。
活性酸素の増加原因
紫外線
紫外線を浴びると、体内の活性酸素が活発化し、
細胞の酸化を食い止めるためにシミの原因となるメラニン色素が発生します。
そして、コラーゲンも酸化してしまうため、シワのできやすい状態になります。
また、紫外線によって発生した活性酸素が白内障の原因になることもわかっています。
喫煙
タバコに含まれる発がん性物質であるタールが肺に入ると、
体が有害物質を排除しようと過剰に活性酸素が発生させます。
活性酸素によって肺の細胞組織が攻撃され、息切れや肺がんのリスクが高まります。
ストレス
人間は強いストレスを感じると、活性酸素を発生させます。
飲酒
アルコールの大量摂取により、肝臓内に活性酸素が発生します。
活性酸素により肝細胞は傷付き、アルコール性肝炎などの疾患の原因になります。
食品添加物
取り込まれた食品添加物は肝臓で解毒・分解されますが、
ほとんどが肝臓では分解できず体内に蓄積されてしまいます。
そして、分解する過程で活性酸素が発生してしまいます。
共役リノール酸(CLA)の抗酸化作用
上記のような原因によって、過剰に発生した活性酸素の影響で、
体の老化が早まったり、細胞を傷つけたり、ガンの原因になったり、シミやシワが増えたりします。
また、活性酸素は特に腸内に多く発生するため、
腸内環境の悪化により、便秘やアレルギー、免疫力の低下の原因にもなります。
また、血中においては、悪玉コレステロールと活性酸素は、
とても結びつきやすい性質を持っています。
この悪玉コレステロールと活性酸素がくっつくと、過酸化脂質というものに変化します
過酸化脂質は、血管を詰まらせ、心筋梗塞や脳梗塞を起こしやすくなります。
また、過酸化脂質は細胞を破壊してしまい、細胞のガン化を促進してしまいます。
また、糖尿病、高血圧、動脈硬化や
心筋梗塞、肝炎、白内障なども、活性酸素が影響があるといわれています。
そのため、活性酸素を増えすぎないように抑える必要があります。
この活性酸素を抑える働きを、抗酸化作用といい、
この抗酸化作用を持つ成分を抗酸化物質といいます。
抗酸化物質には、体内合成抗酸化物質のほかに、
ポリフェノールとカロテノイドがあります。
ポリフェノールには、ブルーベリーなどに含まれるアントシアニン、
大豆に含まれるイソフラボンやサポニン、ゴマの成分が変化してできるセサミノール、
そばに含まれるルチン、緑茶のカテキンと紅茶・ウーロン茶などに含まれるタンニンなどがあります。
カロテノイドは、緑黄色野菜や果物などに含まれるβ-カロテンやリコピン、
えびやかになど甲殻類や、さけ・ますなど魚類がもつアスタキサンチンなどが知られています。
共役リノール酸(CLA)には、この活性酸素を減らす抗酸化作用があります。
活性酸素が減ると細胞が老化しにくくなり、細胞が長生きするようになります。
その結果、様々な病気や生活習慣病を予防することができ、
ダイエットだけでなく、健康にも役立ちます。
特に共役リノール酸(CLA)の場合は、
血中のコレステロールや中性脂肪を減らす働きとともに、
抗酸化作用の働きによって、血管壁に酸化LDLが沈殿するのを防ぎます。
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