共役リノール酸 （CLA）とは

共役リノール酸（CLA）とは

共役リノール酸（CLA）とは

共役リノール酸（CLA）とは

共役リノール酸（CLA）は、
炭素と炭素の間が二重結合になっている不飽和脂肪酸の一種で、
大きく分けると、リノール酸に分類される成分です。

 

 

リノール酸とは 二重結合した不飽和脂肪酸の一つで

 

 

二重結合になっている不飽和脂肪酸は、
炭素の二重結合の位置により、オメガ３脂肪酸とオメガ６脂肪酸に分けられ、
共役リノール酸（CLA）は、オメガ６脂肪酸に分類されます。

 

 

もう一方の二重結合になっている不飽和脂肪酸である
オメガ３脂肪酸の代表的なものは、リノレン酸となっています。

 

 

また、共役リノール酸（CLA）は、共役二重結合をもっている
リノール酸の異性体の総称であるため、「異性化リノール酸」とも呼ばれています。

 

 

共役リノール酸（CLA）は、牧草肥育した牛肉、
バイソン肉、バッファロー肉、ラム肉などの自然の肉に多く含まれている脂肪酸です。

 

 

なぜ、これらの肉に共役リノール酸（CLA）が豊富に含まれているかというと、
牛や羊のような反芻胃をもつ反芻動物がリノール酸をたくさん食べると
消化器官の微生物がリノール酸を共役リノール酸に変化させて体内で作り出すからです。

 

 

ちなみに、人の体内で共役リノール酸（CLA）は、ほとんど作られていません。

 

 

また、共役リノール酸（CLA）は自然肉以外にも、
ひまわりの種子、全乳、ヨーグルト、サーモン、ココナッツオイル、
大豆油、ベニバナ油などにも含まれています。

 

 

また、健康食品としての共役リノール酸（CLA）は、
ベニバナ油などのリノール酸を多く含む植物油を異性化して工業的に合成しています。

 

 

共役リノール酸（CLA）には、一般的に以下のような3つの働きがあるといわれています。

 

 

共役リノール酸（CLA）の脂肪に対する働き

①脂肪分解

脂肪を分解する酵素を活性化し、脂肪を燃えやすくする働きがあります。
それは、脂肪を分解するホルモン感受性リパーゼを活性化するためです。

 

②脂肪燃焼

①で分解された脂肪を燃焼します。

 

③脂肪を貯めない

燃焼し切れなかった余分な脂肪を
脂肪細胞へ取り込む酵素の働きを阻害し、脂肪の蓄積を抑えます。

 

 

共役リノール酸（CLA）と不飽和脂肪酸

共役リノール酸（CLA）は、不飽和脂肪酸の一種です。

 

 

そもそも、不飽和脂肪酸とはなにか？

 

 

炭水化物、たんぱく質と並ぶ
三大栄養素の脂肪を構成しているのが脂肪酸です。

 

 

脂肪酸は、飽和脂肪酸と不飽和脂肪酸に分類されます。

 

 

植物や魚の脂が不飽和脂肪酸といい、動物性の脂が飽和脂肪酸といいます。

 

 

不飽和脂肪酸は血中のコレステロールや
中性脂肪を減らし、血流を改善し血圧を下げるなども効果があります。

 

 

一方、飽和脂肪酸は、血中コレステロールや
中性脂肪を増やし、動脈硬化の原因になるといわれています。

 

 

共役リノール酸（CLA）はというと、不飽和脂肪酸の一種です。

 

 

この不飽和脂肪酸は、心臓や循環器などに栄養を与える働きがあります。

 

 

そのほか、血液中のコレステロールや中性脂肪を減らす働きがあります。

 

 

脂肪は一般に、太る原因と思われているため、嫌われる存在です。

 

 

しかし、これは正確ではありません。

 

 

大きく分けると、脂肪には太る脂肪と、痩せる脂肪があります。

 

 

共役リノール酸（CLA）は、痩せる脂肪といわれています。

 

 

また、同じ不飽和脂肪酸の仲間で、
DHA（ドコサヘキサエン酸）やEPA（エイコサペンタエン酸）などの
オメガ3脂肪酸も痩せやすくなる脂肪の一種なのです。

 

 

そして、共役リノール酸（CLA）の働きは、体脂肪の減少だけでなく、
抗ガン作用、抗酸化作用やアンチエイジングにも効果・効能があります。

 

 

そのため、共役リノール酸（CLA）は現代人に必要な成分のひとつとされています。

 

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